闇鍋といえば「蛮カラ」がまだ死語でなかった頃の学生時代。雑然とした部屋での食事(?)を思い出す方もあるかも知れない。早い話が喰えもしない材料をぶちこんで七厘(関西圏では「カンテキ」)でグツグツやる。それも漆黒の闇をカーテンなどで作りだしてやる訳であるからして、消しゴムが誰の口に入るやら、靴下が誰のくちびるに触れるやらは一切運任せ、いわば罰ゲーム要素を含んだ連帯感の確認、友情交換的遊戯であった。
――― こりゃ食品情報じゃないなァ〜 ―――
とにもかくにも、刃物のような危険物でなければ何を入れても良いというルールが懐かしくも、怖い思い出である。
さて、近頃も闇鍋があることにはあるらしくネット上には以下のようなものが流れている。
いわく、「闇鍋地獄」・・・・
スープ:味噌ベース(但、賞味期限切1ヶ月)
内 容:タコ焼、梅シソのり巻、豆大福、チョコ入りマシュマロ、よっちゃんイカ、ベビースター(パスタ味)、ポテトサラダ・・・・
というものである。結果コメントは書くのもおぞましい・・・「ゲロマズ・即死」。
冗談はさておき「鍋」は実に多彩だ。大阪ではテッチリ、スキ焼、しゃぶしゃぶ、うどんスキ、ハリハリ鍋(鯨)に丸鍋(すっぽん)、鶏の水煮がベスト7というところだろうが、家庭ではおでん鍋や寄せなべなどが盛ん、食材もアイディア次第で何でもOKということに相成り、鍋を囲んでの家族の笑顔がありがたい。
勿論他地方の鍋も負けてはいない。キリタンポ鍋(秋田)、さくら鍋(馬肉・東京)、ボタン鍋(猪肉・兵庫)、ホタテ鍋(青森)、どぜう鍋(東京)、石狩鍋(鮭・北海道)、カキの土手鍋(広島)、湯豆腐(京都)、モツ鍋(福岡)などなど挙げればキリがない。中でも私の知識では及ばない、だまこ鍋(秋田)、番屋汁(新潟)、いしる鍋(石川)などその地方、土地柄独特のものが多い。興味のある方は「鍋サーフィン」でもして頂く以外に手だてはなさそうだ。
さて、眼を転じて外国の鍋ということになるとこれまた様々なものがある。スイスのチーズフォンデュ、フランスのおでんポ・ト・フー、魚スキブイヤベース、アメリカのホットポット(ミンチボールをトマト風味のソースで)、中国火鍋子(ホーコーツ)、韓国のチゲ鍋、独逸のベーコンキャベツ鍋(なんちゅうたかナァ)、タイのタイすき、ロシアのボルシチ、アフリカの・・・?アフリカは知らんなァ・・・
という訳でこの冬もどんどん鍋を楽しもう。
そして来年の春場所にはどっかのすもう部屋に闇に乗じてもぐりこみ、チャンコ鍋をつっつく算段をしている私 Kohtan・的場でありました。
